一日本人の八路軍従軍物語 (1974年)古山 秀男

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終戦のドサクサで八路軍に従軍させられた物語

上のエッチな女解放軍兵士の絵は呼鸣という女性画家の絵です、裸かスケスケ衣装の女性兵士をモチーフとした絵が代表作。

さて本題へ

さすがに年代を感じさせる

アマゾンマーケットプレイスで購入、1974年発刊ということは日中国交正常化からすぐの時代である、このころは戦争に行った人たちが偉くなったり定年になったりで戦記物の出版が多くなったころだ。著者の古山さんは満蒙開拓団の少年義勇兵に志願し、戦争末期に大陸に渡るも1年ぐらいで終戦。ソ連のシベリアラーゲリ行きは免れたものの帰国のめどは立たず、ハルビンでその日暮らしをしているうちに八路軍の衛生班に徴発される。東北地方を皮切りに天津、河北、はては貴州あたりまで転戦、色々なエピソードを交えながらの戦記物語である。内容としては光人社の『よもやま』シリーズのノリで読みやすい話であった。

目次

皇国少年がアカに染まる

著者の古山さんは八路軍に従軍しつつも、生粋の皇国少年を貫き反動派組織に参加するほどになるが、やがてオルグされ反動派組織を裏切り仲間を売ることとなる、立功贖罪ではあるが本人は後味悪いどころか喜んでいるような記述なので人使いが上手いアカの影響というのはさすがだなと思う。

転戦地図

八路軍に感謝しつつも複雑な思い

古山さんは衛生兵でも後方の担架運びが主な任務だったのであまり戦闘のくわしい描写はないのだが、中国人兵士とのやり取りなど反動派であるにもかかわらず、長期にわたり寝食をともした戦友を思う気持ちには国籍関係ないエピソードがいくつか見られた。

しかしながら日本に帰国後、林彪事件、大躍進、文化大革命のゴタゴタを見るにつけ中共にたいする不信感もあらわにしており、そのあたりは本人の気持ちもかなり複雑なものであったろうと思われる、まぁ最後の方まで反動派組織に所属していたからともいえる中共批判だ。

短い期間に否応なくおおきく価値観が変化させられる時代であったのだが、日本と中国大陸では中国大陸の方が色々たいへんであり、古山さんの置かれた境遇、心境の変化を順に追っていくとアカに染まるのもやむなしと思える。

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