女八路の画像を探しているときに遭遇
旧ブログで投稿した記事の加筆修正となるが、中国の画家呼鸣 (フー・ミン)について書いてみる。
抗日ドラマを見ていると日本軍の悪役女将校のライバルに八路軍の女兵士が出てくるのだが、これをブログのネタに女鬼子vs女八路の記事でも書こうかと思いbaiduやら画像検索をかけてみた。どちらも戦隊ヒーローもの子供向け番組における敵の女幹部と戦隊メンバーの純情ヒロインのポジションに相当する。もちろん抗日ドラマなので女鬼子はエゲつない程狡猾なサディストで、女八路は田舎の中学生のようなお下げ髪かおかっぱの乙女である。
画像検索の結果に抗日ドラマのキャプ画やら日中戦争当時の古い写真やら出てきたのだが、さらに掘っていくと中国の変態ジャンル「女兵士緊縛」の画像に混じり、出てきたのが一連の呼鸣 (フー・ミン)の作品である。
なぜか裸かそれに近い姿の女性兵士
単なる65式軍装の女性兵士の絵なら見過ごしたであろうが、何故目についたかというと描かれた女性兵士がヌードもしくはそれに近い恰好、そしてスケスケの65式軍装ということで興味を持ってしまった。
インタビュー記事を読む限り女性の健康美と力強さを兵士をモチーフに表現したと本人は言っている。たしかに絵の中の女性兵士はいい表情で、しっかり筋肉が付いた健康的な裸を披露している、ルノアールの裸婦像のようなだらしない身体の女性兵士は見受けられない。リア充女戦士(笑)。まぁ兵隊だから体を鍛えて当然なんだが、現実の女性兵士がすべてこのような理想的体型でないことは富士の総合火力演習とか航空祭で十分承知しているので、人民解放軍でもおなじことであろう。
ひろい画像であるがとりあえず鑑賞してみよう
もちろん他のシリーズもある
女兵士と同じ作風の農村の元気な女性を描いたシリーズ、名画をモチーフとし中国の伝統衣装の女性を登場させた作品群と、いずれの場合も「女性」を主人公に持ってきている。
呼鸣女史経歴
なぜこのようなテーマの作品群を描くようになったかは呼鸣女史の経歴にヒントがある。
1970年に人民解放軍に入隊、1989年まで20年間人民解放軍で過ごし1990年にニュージーランドへ出国しイラストの仕事をしながら創作活動。1999年にはオーストラリアシドニーへ移住、現在に至る。
20年間過ごした人民解放軍で彼女は何をしたかというと、「八一电影制片厂」で映画製作、しかも美術部門の仕事にずっとかかわってきた、「八一电影制片厂」とは人民解放軍直営の映画製作会社である。一言でまとめるならそのようなキャリアとウーマンリブの精神が一連の作品群に影響していると言えよう。
以下のサイトにインタビュー『呼鸣讲故事』シリーズとして記事が多数ある。
摘要: 黑白反特故事影片《国庆十点钟》 我是1955年出生的《红孩子》。我们这一代小孩是新中国的《锦上添花》。父母们用《战火中的青春》继续谱写着新的《青春之歌》。我们虽说当时不算是《年青一代》但,我们是祖国的《花儿朵朵》呀!我们一睁眼,满眼的都是《翠岗红旗》和《51号兵站》,到处都是《我们村里的年青人》他…
複製画の入手方法
原画を買うのは無理であるが、複製画であれば割と簡単に買えるので書いておく。アリババグループの海外向け通販サイトaliexpressには複製画1大産地深圳のセラーが多数の複製画を出品している。メジャーな作家の複製画であればデパートの絵画コーナーよりもかなりお値打ちに買うことができる。
ただ呼鸣 自体それほど有名ではないので出品数は少なくなる、現在、aliexpressに2作品、タオバオに複数作品出品されている。