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毎年制作される名犬ドラマ、これで何作目だろうか?
解放軍ドラマ『麻辣女兵(2012)』で軍犬エピソードがウケて以来、なんか毎年のように軍犬、警察犬、民間犬の名犬ドラマが放映されているが、だいたい似たようなスタッフ、キャストのチームで制作されている気がする。そしてこの作品の監督はその『麻辣女兵(2012)』を撮った人民解放軍ミサイル部隊テレビ芸術局の谷锦云である。
ネタが名犬でもそこはワンパターン青春励志ドラマ、若者たちが厳しい訓練を乗り越え成長し人民に奉仕するまでを描く内容だ。話それるが中国人に「ワンパターン」といわない方がいい、「クソバカ」の中国語「王八蛋」(ワンバーダン) に聞こえるので注意が必要だ。だいたい不本意ながら入隊した主人公が、厳しい訓練にもまれ、少年ジャンプ的に仲間と友情をはぐくみ襲い掛かる事件や障害を解決して一人前の隊員に成長していくというものだ、当然若い者同士だから恋愛エピソードも盛り込まれ、たいていはハッピーエンドで終わり視聴者もいい気分で見終わることができる。
題名にある「警花」というのは警察+美女を意味する花で美女警官ということだ、ミスキャンパスは「校花」、日本軍美女スパイは「帝国之花」という使い方をする。タイトルロゴの「花」の部分が銃を構える人物で「犬」の「’」の部分が走る犬の姿になっているところにムダなこだわりを感じる。
登場人物紹介
主人公李姝寒役は南京軍区文工団の侯梦莎、解放軍ドラマの常連だ。無口な鬼教官役に中堅どころの俳優于和伟となる。動物博士の修远役は『神犬奇兵』で若年性認知症になってしまう老兵を演じていた俳優だ。
ここまで来ると様式美ワンパターン
なかなか脚本家も大変だと思う、決まったフォーマットのなかでどれだけ新しい要素を盛り付けるとか、表現するとか。なおかつ公安や解放軍の宣伝をし、採用活動にもつなげなくてはならないので企業PR映像と考えればムチャクチャ大作だ。
美女とかわいらしい犬という誰も否定のしようのない布陣で来られてもそこは中国ドラマ、がミどころは満載である。警花といいつつアリババグループ総帥ジャック・マー(马云)そっくりの女が目立たない脇役でいたり。オマエ整形だろとあからさまにわかるのもいる。ギャグ担当の唐优优がうるさすぎる。
犬がスーパードッグすぎる(笑)
まぁご都合主義ではあるが大目に見よう、ラブラドール犬はかわいいし。
そういえば中国で見かける飼い犬はほぼノーリードで大人しいがよくしつけられていると思う、ただしずっと外にいるような犬は高価なトイプードルでも汚くて臭いので寄ってきても触る気にはなれない。
美人過ぎる公安女子倪娜(ニーナ)
演じる黄梦莹は美女の産地成都の生まれ、1990年生まれ若手のホープ、杨幂(ヤン・ミー)の弟子というか事務所に所属、すでに『三生三世十里桃花』など大作に多数出演。
最新鋭、公安装備登場
最終回ネタバレ