中国のデスメタル 黑麒(英名 Black Kirin)

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とりあえず全てのジャンルはある中国の音楽シーン

中国語を勉強し始めた頃、なにかモチベーションが上がる方法はないだろうかと考え、中国の音楽でも聴こうと思い「音悦Tai」などの中国音楽サイトを探し回った。特にドラマの主題歌で気に入った中国ロックの大御所、汪峰の曲なんかをよく聴き、そのつながりで他のミュージシャンに手を広げてみたりして、CDを代行業者を通じて中国から取り寄せたりもした。

その時、いろんなジャンルが日本とおなじぐらい揃っていて、それぞれのシーンをファンが盛り上げてて勢いがあるなと感じた。また春節の中国版紅白歌合戦でデスメタルの窒息乐队がアイドル歌手の次に出てきて演奏する場面を見るにつけ、あまりジャンルの壁とかないのかと思ったことがある。

ブラジルのフォークメタルからたどって発掘

最近ブラジルづいているので、前段の中国語学習のように、ポルトガル語学習のためブラジルの音楽でも聴こうかと思い、通勤中、とくに帰り道はSpotifyを聴いている。

まぁブラジルというと、ボサノバ、サンバに代表されるような音楽がすぐ思い浮かぶのだが、どうも古い時代のものが多く出てくるので、おそらくブラジル本国では演歌みたいな立ち位置になっているのだろう。日本だと意識高い系のオサレなカフェでボサノバが流れてたりするんですけどね。

というわけで、今のブラジルでウケている音楽は何だろうとSpotifyを漁りながら、ブラジリアンメタルも掘ってみた。ブラジルからはワールドワイドに出世したセパルトゥラ (Sepultura) というメタルバンドがいたことをと思い出したからだ。ブラジルも南米の大国なので一通りの音楽ジャンルはそろっている。

ブラジルのみならず、隣国ペルーやコロンビアのメタルバンドの1曲つまみ食いをしながら、原住民の少女のイラストが描かれたアルバムジャケットに遭遇、ついにブラジリアンフォークメタルとの遭遇となった。原住民の言葉と楽器を多用したArandu Arakuaaというバンドであるが、変な中毒性があり最近のヘビーローテーションである。

Spotifyは昔のレコード屋で棚を漁りながら関連買いみたいなことができるので、いろいろな音楽に出会うことができる。

と、ここまで前置きが長かったのだが、そのフォークメタルの関連バンドで出てきたのが、中国出身NY在住の草原遊牧民メタルのtengger cavalry(中国名 铁骑乐队)。さらにtengger cavalryからの関連で、この黑麒(英名 Black Kirin)である。

Spotifyにあったのは1stアルバム『哀郢』

バンドの色としては中国風メロディにデス声を乗せ、京劇ボイスが絡むという不思議なスタイルだ。こういうのはフォーク調メロデスっていうのだろうか。この方面に詳しくないのですみません。

わざわざ拙ブログのネタにするバンドなので、カンのいい方は何かあると気づいたかもしれないが、このアルバムの英名は『National Trauma』、すなわち国恥、国辱という意味だ。どういうことだろうか、4曲目にはKamikaze の文字があるし。やっぱりアレかな?

1.黄河 / Yellow River 07:00
2.启衅 / Break the Wall 07:40
3.投名状 / Death Contract 07:03
4.苍穹血 / Kamikaze Down 06:35
5.女恨 / Oh Soldier 07:07
6.墨戈 / Legend and Legacy 07:20
7.世仇 / Vengeance 04:34
8.无双 / Eagle 06:44
9.彼岸 / Horizon 07:15

youtube にプロモーションビデオがあったので聴いてみてください。京劇ボイスがうまくハマってるうえにカッコイイ

リードボーカル张经天 2017年にこの人が辞めて交代劇があったらしい

ギター、王宝新と吴金迪のツインギター

ドラム杜思聪、花旦·かおり、花旦とは京劇の娘役のこと

この絵は黄河の「壺口瀑布」をイメージしたものだろうか

ちなみにデビューミニアルバムのタイトルは『南京』。デスメタルと南京の組み合わせ、なんか悪い予感がしてきませんか? 5番目の曲は731部隊を連想させる「黒い太陽」だし。

1. 故土/Native Land 02:57
2. 南京 /Nanjing 05:17
3. 卸甲一战/Resurrection of the First World War 04:05
4. 凶寒/Fierce Cold 03:45
5. 黑太阳/Black Sun 03:13

youtubeにあったライブ映像よりキャプ

そして最新アルバム『金陵祭』

前段で悪い予感と書いたが、この最新アルバムの英名タイトルは『NanKing Massacre 』。日本語に訳すと南京大虐殺だ。やはりデスメタルと南京の組み合わせと来たか。素朴な疑問なんだが、日本のデスメタルバンドで沖縄戦や広島長崎、東京大空襲をテーマとした曲やアルバム作ってる反米デスメタルみたいな人らはいるのかな?

1.1937 01:41
2.金陵祭壹之大曲 09:35
3.招魂 01:22
4.金陵祭贰之恶业 07:37
5.奈何 05:29
6.金陵祭叁之忘川 08:00
7.千年 03:46

ちょっと長いが 金陵祭壹之大曲PVを見てみよう。

このアルバムのPV第一弾は「金陵祭壹之大曲」

PV初めの方にカウンターが出てきて何か意味があるのかと思った・ 途中に何回か出てくる

PVは重厚なアニメーションなんだが、怖い

PV始めの方ではカラスが飛んでいたのが、後半では戦闘機に

これの意味するところは日本の国旗?

そして上の画像の目はズームアウトすると恐ろしい閻魔大王の目だった

カウンターはついに30万に、そういうことだったのか

抗日デスメタル ?

ここまで来たら抗日デスメタルではないかと思うのだが、なにせ中国語の聞き取りも怪しいうえ、デス声シャウトで何を言っているか全くわからず、歌詞もPVが出ている曲しかわからないので、本当に抗日デスメタルなのか中国のメタル事情に詳しい人の意見を聞いてみたいところ。

抗日デスメタルとなると怒る奴(ネトウヨのこと)もいそうで、彼らのホームページが荒らされないか心配だ。

音楽がカッコイイだけに抗日となると少し複雑な気分だ(笑)、抗日ドラマを観ていても、ここまで複雑な気分にはならないのは何故だろうか。

これは私の希望であるが、吉林省は長春出身の彼らの故郷で起きた国共内戦1948年の悲劇、長春包囲戦を題材にしたアルバムを作ってほしい。地元のことだから思い入れはあるはずだ。

中国のメディア関係者の誰だか忘れたが、音楽の商業化を嘆き、中国のロックは生まれてすぐ死んだというようなことを言ってた人がいた。なんにでも噛みつくのがロックなんだが、相手が共産党では無理かな?

最後に繰り返すがSpotifyはいろいろな音楽に出会うことができる。このようなバンドに遭遇できるとは思ってもみなかった(笑)。

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