通州事件 日中戦争泥沼化への道 (星海社新書)

スポンサーリンク

名前だけは知っていた通州事件

通州事件といえば、北京近郊の通州という町で日本人居留民が中国軍に民間人であるにもかかわらず惨殺された事件ということぐらいしか知らなかった。

ただ、たぶん一般の方々は日中近現代史にあまり興味がなさそうなので、いわゆる南京事件は知っていても、通州事件そのものを知らないのではないかと思う。実際勤め先の同年代~若手の同僚に聞いてみても知ってる奴はいなかった。

この本はその通州事件の5W1Hを新書版にまとめ上げた書籍である。

著者の広中先生に会いに行く

出版社を通じ拙著『中国抗日ドラマ読本』の原稿を見ていただいた著者の広中一成先生に、お礼を兼ねて先日会いに行った。

場所は名駅なので筆者の地盤ではないうえ、あまり行ったことがなく、店を探しておきますといったにもかかわらず広中先生にお任せとなってしまった。串焼きの店とコメダを梯子して、2時間ほど中国ネタで盛り上がり、FUNなひと時を過ごすことができた。世間ではコト消費なんて言葉もあるが、こういう同好の士と過ごす時間というものは消費なんていう言葉に表現できるわけもなく、何物にも替えられない貴重な経験となる。もちろん趣味の延長の筆者は学者である広中先生の話についていくのが精いっぱいで、いろいろ今後の課題も自分なりに見えてきた。

その際、「売れない本なんですが…..」と献本いただいたのが『通州事件 日中戦争泥沼化への道』という広中先生の著作である。

通州事件入門に最適な新書版サイズ

まず一般向け書籍ということで、時系列に章が進むのでわかりやすい。目次からいうと

  • 第一章 通州事件前史
  • 第二章 通州事件の経過
  • 第三章 通州事件に残る疑問

という形になっており、順番に読んでいけば事件の概要と残された謎が分かるものとなっている。あと章の間にフィールドワークで得た情報のコラムがある。

淡々と文章が進むのはやはり学者ならではで、新書版にまとめた論文と思っていただければいい。実際、お会いした際に「学者として歴史と対峙する以上右も左も関係ない」、というような趣旨のことを言われていたので、ネトウヨ、パヨクの両極端なクラスタには全く物足りないと思う。右も左も関係ないという部分でちょっとしたオフレコ話を聞けたのも、やはりお会いしてよかったなと思う次第である。

ほとんどが文字で普段コミック中心の読者だと少し構えてしまうかもしれないが、新書版ということもあり、筆者は通勤の行きかえりと昼休みの時間で読み終えることができた。(私、そんなに読むのは早くないです)

同じく広中先生の著作『ニセチャイナ』がまだ途中なのではやく読み終えねば、10日ほど中断しているので積読になりかけている。こっちはページ数が多く字も少し小さいのだ(文字数が多い)。

帯に注目、これだけ見ると中国寄りの内容かと思うが……中身を読んでのお楽しみ

広中先生の著作

こちらは共著

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。