チベットが舞台、解放軍ドラマ『突击再突击』(全38集)

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パターンが読めてきた

中国人民解放軍全面協力、というか解放軍の宣伝だろといいたくなるジャンル「解放軍ドラマ」。日本では考えられないジャンルであるが、そこは共産国なので軍事を非常に重視している面がある。また多くの国と国境を面しており、国同士の争いのみならず近年はテロ組織の流入も非常に厄介な問題となっているため防衛問題は国家の一大事、国民にも啓蒙するためこのような解放軍ドラマが昔から作られてきた。

2006年の『垂直打撃』あたりから、派手なアクションなどを取り入れたハリウッド型エンタメ要素をフィーチャーし、宣伝に必死である。それもそのはず、中国では解放軍にわざわざ入りたがる若者がいなくてリクルートが大変なのだ。このあたりは安定公務員と思われ倍率の高い自衛隊とえらい違い。また2006年ごろといえば抗日ドラマでも『亮剣』が登場し中国ドラマ界の異変が起きたエポックメイキングな年だ。

何本か解放軍ドラマを見ていてあるパターンが浮かび上がってきた。

一つは、人民解放軍に入った若者が、厳しい訓練を通し一人前の兵士になる成長過程を描いた青春ドラマ風のもの。『愛と青春の旅立ち』みたいなパターン

もう一つは、スパイアクションに人民解放軍が絡んでくるもの。テロ組織との戦いを描く。

もちろん、いいとこどりして上記二つのハイブリッド作品もある。

今回紹介する作品は前者だ。

登場人物紹介

前述したように主人公をはじめ、登場人物はほとんど軍人なので、ボウズ頭に軍服と顔が覚えきらないうちは誰が誰やらわからなくなる。特に何人か出てくる指導員がこんがらがる(笑)。

梁永军、元登山選手、父は任務中に事故死、生産連に所属

周瑞麒、金持ちのボン、すぐ泣く

司文斌、やたら自信家のバカキャラ

林雨青、指導員、梁永军の元恋人

欧阳如山、基地司令官

朱班长、生産連の面倒見のいいおじさん

生産連とは

人民解放軍ではなぜか自前で農業や畜産を行い食料の自給自足を心がけている。軍隊は軍隊内で社会が完結するといっても、食糧生産まではなかなかやっている軍隊は少ないのではないだろうか?

その食糧生産を担うのが「生産連」という部隊だ。炊事班などと同じく後方任務となるので、華々しさはないが、後方は後方で重要な任務である。今後、解放軍の編成が変わると無くなるかもしれないが、巨大な面積をもつ国土ゆえの自給自足の伝統なのではないだろうか。

百度で「部队生产连」と検索すると以下のような画像も登場するが、やっていることはまさに農民とおなじ作業である。ニュース映像をついでに観たのだが、部隊によっては温室の水やりなどハイテク技術を使った自動化が進み、意外と侮れないのだ。税金をつぎ込んでアグリITを実現しているのでこういった部分でも日本の農業が心配になってしまう。

このドラマ、主人公の梁永军は生産連で豚の飼育をしていたにもかかわらず花形の偵察隊にスカウトされるのだ。

大丈夫か?自衛隊

あおるような段落タイトルとなってしまったが、実際に解放軍ドラマを見ていると我が国の自衛隊ではどんな状態なのだろうか?と疑問がわく。

宣伝を兼ねた解放軍ドラマなので、最新とまでは言えないがでてくる兵器はカッコよく、またそれを運用している(ドラマ上では)ところをみると、ヤバいんじゃね?と思えてくる。筆者が特に感じたのは、無人機が当たり前のように登場するところと、偵察などでのドローンの運用、そして街中の監視カメラの運用といった部分だ。

無人機とドローンは、完全に日本が出遅れたということでヤバい。監視カメラは別の意味ですべて政府の監視下ということの裏返しでヤバい(笑)。

ハイテクGPSなんだが陸上自衛隊も支給されてるのだろうか?

こちらは偵察無人機

無人機のコントローラー

勇士という車両、ハマーもどきの猛士より小さい

ドラマ自体はクソ、視聴率取れないだろコレ

このドラマ、ブログに載せるかどうか迷った(笑)。正直つまらない、なぜかというと、敵が出てこないから。ずーーーーーーっと最終回まで演習なのだ。最初に参謀が襲撃され、テロリストとの戦いに新兵が巻き込まれるのかと思っていたら、それすら演習。あとはずっと演習、演習が終わったら次の演習(笑)。これが最終回まで延々と続く。筆者は何とか38集の最終回までt途中中断しながらも耐えて観た。舞台となったチベットの景色が良かったのが救い。

そう、このドラマの舞台はいろいろ話題のチベットの国境線なのだ。当然昔のチベット侵攻など一切出てこず、国土を守るのだというスローガンばかり言っている。中印戦争もこの辺りの領土紛争が原因ではなかったか?

こういう解放軍ドラマって、途中に家族との葛藤や恋愛エピソードなどで花を添えるというか、サブストーリーで誤魔化すものなのだが、そのあたりの深堀があまりなく、主人公たちの成長ばかりにフォーカスされ、新興宗教の教学ビデオをみているようで飽きてくる。

「変われるよ現に俺は変われた」という主人公たちの成長ぶりも本人たちではなく脚本家が無理矢理言わせているようで、まるで読者投書欄を使って自社の主張を正当化したい新聞社のようである。なので結構このドラマを楽しもうとすると、高度な裏読み技術とか、ヒネくれた視線を駆使するとかしないと楽しめないのだ。筆者は頑張ってみたが、そこまで意地悪にはなれなかった(笑)。

主人公のおじいさん、もと司令官で孫が心配

日本では膝を壊すのでやらなくなったうさぎ跳びをやっている

チベットの景色が素晴らしかった

これで標高4000m以上

生産連に負けるな日本の農業畜産

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