TVだと検閲通らない宇宙人モノ!ネットドラマ 『同学两亿岁』(全24集)

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検閲規制のゆるいネットドラマ

中国ドラマを普段ご覧になっている皆さんはご存知の通り、 中国ではテレビ放送前に 政府の事前検閲がある 。いわゆる広電総局という メディアを管理する政府部門が作品に対して不適切な部分がないかをチェックするのだ。

不適切な部分とは 、共産党政府に対し何かまずいことを言ってないか また迷信や荒唐無稽な表現で青少年の育成に悪影響がないか、 などとにかく政治主導の 検閲が行われる。 なのでドラマをせっかく作ったはいいが検閲で 許可が出なかったら、その作品はお蔵入りとなり、製作陣は丸損となってしまう。 そういったこともあり、 割と検閲が通りやすいところをに目をつけた クリエイター達が抗日神劇というトンデモ作品が多数作られたのが2011-14あたりのことだ。ネット専門ドラマはその頃が黎明期でようやく認知されたのが昨今。

テレビでの検閲はこのような感じなのだが一方で劇場公開の映画、または日本でいうところの Amazon プライムビデオやネットフリックスのような、youkuや爱奇艺といった動画サイトが制作するネット専門ドラマに関しては表現規制がゆるい

ネットドラマに関しては広電総局が検閲というよりも、動画サイト側と広電総局とは別の機関で事前検閲を行い そのまま放映されるようだ。タイトルクレジットの検閲番号が通常のドラマとは違う。もちろん 怒られそうな内容なものは 事前に調整はされるであろうが、はるかにテレビより規制が緩いので、この作品のような宇宙人ものなど表現の幅が格段に広くなる。先日紹介した『抗倭狭路』の復活などはネットならではの動きといえる。

登場人物紹介

宇宙人ものといっても学園ドラマがベースなので 若手イケメン が登場し 、青少年視聴者のハートをガッチリつかむキャストとなっている。主人公がドジっ子なのも少女コミックの 定番である、昭和の定番ドジでノロマな亀ってやつだ。

その主人公に宇宙人が乗り移り、 成績はトップ、 スポーツも万能、喧嘩もむちゃくちゃ強くなるといった超ご都合主義で安心して楽しめる作品だ。

宣墨、宇宙人阿部多瑞に乗り移られる

易海蓝、学校一のイケメン人気者

阿部多瑞 、2億年の眠りから覚めたさそり座宇宙軍元帥

陆宇辰、宣墨の兄、血のつながりはない

田晶晶、宣墨の親友

齐扇、チアリーダー、アメリカへ留学する

易天齐、易海蓝の父親

李芳、齐扇のパシリ

林国盛、UFO研究が高じてマッドサイエンティスト

阿鬼、特殊警備会社リーダー

宇宙戦争(笑)

蠍座 第32代 元帥 アブドゥーラ は2億年前 遠征中の戦闘で地球に不時着。ある日高校生の宣墨の体に乗り移り、ハチャメチャ学園生活が始まる。

そもそも蠍座という言い方自体 、地球の古代ギリシャ人が星の見え方を勝手に名付けただけなのに、なぜ蠍座を名乗っているか意味不明だ。 また、地球人より超能力や科学文明が格段に進んでいるのに なぜか喋っている言葉は中国語。 せめてフランスのプログレバンドMagmaのコバイア語ぐらい喋って欲しかったところだ。

主人公宣墨の体に乗り移り 故郷のさそり座へ帰る スターゲイトを開くための物質を探し、後半ではゾンビ騒ぎに巻き込まれてしまう 。学園の仲間と友情を結び、最後はかぐや姫みたいな話になる。

元帥はむっちゃ美女

チベット族の曲尼次仁という女優

どっかで見たような長老

元帥なので、対戦ネットゲーでも強い

宇宙人が何人か登場するが、人口の多い中国だからだろうか?

スターゲイトが開き、さそり座へ通じる

若手俳優大活躍

学園ドラマということで 若手俳優が 大活躍だ。一昔前の学園ものだと 三十路学生がFAプロのAVみたいに出演していたが、近年は10代20代前半の若手俳優の起用が多くなりより一層 本当の学園生活っぽくなってきた。

主人公の宣墨は 不細工で 成績が悪いドジっ子、 学校一のイケメン易海蓝に憧れている。 そのイケメン易海蓝はサッカー部のキャプテンでしかも成績優秀、そしてその彼女齐扇もチアリーダーで成績優秀。

ちょっと待ったこれってアメリカのドラマに出てくるジョックってやつじゃないすか(笑)。ジョック対ナーズの構図をそのままアメドラからパクってる。

新学期恒例の軍事教練、さりげなくスローガンを入れてくるあたりがニクい演出だ

杭州のハローキティーパークでロケ

テーマ曲逃亡計画の『夜空中最亮的星』を歌う

これから注目のネットドラマ

今回紹介したこのドラマは宇宙人が乗り移るという設定なのだが 、他のネットドラマでもやはり SF もの あるいは 禁断のBL もの が登場している。

特に日本の中国ドラマヘビーユーザー で最近話題になっているものはYouku のネットドラマ『鎮魂』という作品だ。 こちらは元々 BL 小説が原作で、さらに SF 要素をネタとするというめっちゃお得なドラマとなっている。 もちろん中国の腐女子にも人気で Youku の 人気度は 公開以来、 常に上位である

なので 最近制作本数が減ってきた抗日神劇の作品も ネットドラマで復活してくれると筆者としてはとてもありがたい。 また2011から13年あたりのめちゃくちゃな抗日神劇ドラマが復活するのを期待している。

この辺り欧米でもアマゾンプライムビデオや Netflix 同様、良質な作品や予算をかけた作品がネット作品として制作されるという動きなので中国でも今後この動きに期待したい。

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