推しの朱鋭が主演
コメディドラマ『一仆二主』でコミカルな演技を見て以来、ひそかにマークしている女優。ルックスもよく巨乳で演技もイケるのだが、いまひとつメジャーになり切れないという筆者が大好きなポジションだ。百度のランキング「中国内地女明星人气榜」では350番台といいのかどうかよくわからない中途半端なランキング。中国のネット民に筆者がマークされているので逆に向こうのマイナー俳優をこちらからマークするのだ。「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」というやつだ。
近年の作品を見るといろいろなジャンルの作品に登場しているのだが、主役はまだ少なく、王力可ほどではない。今後の活躍が期待されるが結婚退職もありそうな中国芸能界、今後も追跡するつもりだ。
登場人物紹介
80年代末の農村ということで、田舎のえげつなさが存分に描写されている。嫁いびりに借金取り、人との距離感が近い田舎では大変だ。しかし亭主が3人連続で結婚直後に死ぬということは、迷信を抜きにして村人が「不吉利」とウワサしても仕方ない。逆に保険金殺人や猟奇殺人を疑ってしまうぞ。
つぎつぎと襲う不幸
まずは結婚式当日、先に花嫁を村の広場に届けると縁起がいいという競争に負け姑を怒らせる。結婚式翌朝、亭主が転落死。
借金取りが連日押し掛けるようになるが、婚家の沙金を背負う。妊娠が発覚するも流産、嫁いびりが激しくなる。
借金を返すためドカタ仕事に行くが、そこでも借金取りの妨害に合う。
二人目の亭主は結婚登記を出しに行く前に焼死。
うちの亭主と浮気していない証明にあいつと結婚しろと言われ、チンピラと婚約、しかし彼も末期がんが判明しすぐ死ぬ。
以上、村にいるときに襲い掛かる不幸の一部だ。このあと西安に出稼ぎに出るのだが、そこでも苦労する。このドラマの舞台は80年代末なのだが、西安の風景が2010年代なのでそこは手抜き。
最後にムリヤリ社会主義核心価値観
西安に出稼ぎに行き、これまたいろいろ苦労するのだが、得意な裁縫の腕を生かし、義弟の勤める服飾会社に採用され、マネージャー職に。服飾会社の工場を村に誘致し、経済発展と貧困撲滅。荒唐無稽とはいわないが、あまりにもご都合主義でズッコケてしまった(笑)。ラストシーンは長年支え合った谷天明と村で結婚なのだが、パチモノキャラの着ぐるみ多数登場でここでもスベる。いちおう最後は誰も死なずに済んでハッピーエンド。