少し古い抗日ドラマなのだ
このドラマ、制作年は2010年、放映は2011年とあの『抗日奇侠』と同じころの作品である。なんで今更こんな古いドラマを見たかというと、推しの女優朱鋭が脇役で出ているから。
10年近く前なのでまだ顔はパンパンだ。これ以降整形はあまりしていないようなのでベースはいいのだろう。当時売り出し中の赵子琪や甘婷婷らがアイドル扱いみたいな形で出演している。抗日ドラマの娯楽化が問題になり始めたころだ。
登場人物紹介
イケメン団長には台湾のスター黄维德をキャストするなど予算ががかかっている。女優陣は当時売り出し中の若手を多数起用、出世していまや大スター、もしくはそれに準ずるポジションにいる女優たちだ。
次の章に書くが、登場人物紹介で抗日ドラマに必ず登場する敵がいないことにお気づきだろうか?
徹底抗戦かと思いきや学園ドラマのノリ
新四軍ものなので、日本鬼子と徹底的に戦いまくる女性兵士のドラマかと期待して観たら、文工団の話だ。前線兵士に対し演劇や歌を披露する、いわゆる慰問団である。もちろん共産党なのでオルグの目的もある。脚本を検討するシーンなんかいかに革命的であるかとか、お約束のフレーズがバンバン飛び出し暑苦しくなる時も(笑)。
イケメン団長をはじめ、意地悪な先輩が登場し、さらに女性が多いので女子高の学園ドラマを見ているような感じになる。
なのでカッコイイアクションや爆発シーンを期待する向きにはちょっと方向性が違う作品だ。日本軍が出てくるには出てくるのだが、圧倒的に悪役として出てくるのは国民党軍だ。
国共合作時期なのにあろうことか主人公らを監獄にぶち込み、あげくのはてには銃殺刑としてしまう。
推しの朱鋭出演
冒頭で申し上げた通り、我が推しの女優、朱鋭が出ているので観たのだが、出番はかなり多い司徒芬芳という脇役だ。司徒という珍しい苗字なので調べてみると百度百科では殷や周の時代から続く由緒ある姓らしい、古代の大臣に当たる官職が由来だそうだ。
最後は辛い文革期
国共内戦後、60年代新四軍記念館を作る話が持ち上がり、かつての仲間がまた集まる。ところが文革期、向瑞星が服役中に国民党に寝返ったという誣告で取り調べを受けピンチになる。また仲間が集まり、もと刑務所長を探し出したりと奔走する。