『抗倭侠侶』と同じく長年お蔵入りしていた作品
2013年、ごくわずかな一部ローカル局で放映後お蔵入りとなっていた『抗倭奇侠』、なぜか2018年になり動画サイト爱奇艺限定公開で『抗倭侠侶』として登場。そのほかにも数年前の作品があらためてゴールデンタイムにTV放映されたりと、規制やら何やらで公開できなかった作品が日の目を見る現象が最近続く。
この作品も同様、『抗日奇侠』と同じころ制作、放映されたものの長らくDVD化もされず、動画サイトにもアップロードされなかった作品である。『抗日奇侠』杉木純子少佐役の洪雁の百度百科プロフィール画像に現代ドラマからのショットが掲載されていて、関連でこの作品に『抗日奇侠』キャストが多数出演しているということを知り、鑑賞したかったのだが、前述の通り何年もお蔵入りになっていたのだ。
登場人物紹介
酒で全財産失う男
主人公严保久は大企業の社長、酒の席でも契約するほどガバガバだ。遊園地を開業しようとするのだが、よく確認せずに資材を購入したため、欠陥品をつかまされてしまう。オープン式典の時になんと観覧車が崩壊、事業の見通しも立たず、けが人への賠償で会社を売る羽目になり破産。いつも飲酒をとがめていた妻にも離婚され、息子と故郷の田舎に帰る。
配達員の仕事を始めた際、姪の職場でトラブルに巻き込まれ、部長の白兰と知り合い、やがて採用され同じ会社で働くようになり出世していく。
酒で失敗した主人公なので、他の登場人物でも「酒」のエピソードがいくつか出てくる。一気飲みはやめよう。
『抗日奇侠』杉木少佐役、洪雁登場
『抗日奇侠』で大人気となった杉木少佐を演じていた洪雁、今回も主人公再起のカギとなるキーパーソンを演じる美味しい役どころだ。少し前の作品なのでファッションが中国パブの小姐みたいでどことなくケバいが、ミニスカ全開で男性視聴者の期待を裏切らない。膝上20cm級のミニスカでパッツンパッツンだ。
主人公のライバル3枚目役の老非洲
主人公の元嫁陶刘雁を追い回す罗英达、フィリピン帰りなので老非洲と呼ばれている。この役者若いころケンカで人を死なせているので、暴力シーンではちょっとシャレにならんとツッコミを入れるタイミングになる。この作品ではなかなかコミカルな演技をして重要な役どころだ。
ほかにも『抗日奇侠』キャスト
なぜこんなに『抗日奇侠』出演者ばかりになったのかというと、中国のメディア産業では「劇組」という仕組みがある。役者やスタッフなどがチームを作り、スポンサーやディレクターを探し作品を仕上げるというものだ。ちょうど監督、主力選手は変わらずスポンサーがよく変わる自転車ロードレースのチームに近いイメージだ。